台湾の地震の報道から思うこと
最近東京でも何度か久しぶりに地震が起きたけど、
台湾でもすごく大きな地震が起きた。
テレビやインターネットのニュースで、
私が気になっていたのは、
被害の数というより、
倒れているビルの映像や画像が、
いつも同じビルであったこと。
以前の仕事で、台湾の人たちと一緒に仕事をした。
出張した時にもとてもよくしてもらって、
仕事の中でもいつも助けてくれて、
本当に気持ちの良い人たちだった。
出張で見た台湾の街もとても好きだった。
ごはんも私の口に合って、どれもおいしかった。
だから、もちろん、
台湾で起きた地震が気にならないわけじゃない。
東日本大震災が起きた時には
真っ先に私たちのことを心配してくれた
台湾人の友人たちのことが私も気になった。
私の知っている友人たちは台北にいる。
こういう時は、どこで起きたのかを確認して、
そこでの被害でないのなら様子を見た方がいい、
と思った。
だから、台南で起きた地震で、
台北の被害を聞かないから、
たぶん大丈夫なのだと思う。
以前から思うんだけど、
報道って、意外と客観性に欠ける、
と思うことがある。
一市民として報道の映像や画像、写真を見る時、
絶対気を付けた方がいいのは、
同じ角度や一部のシーンしかない時は、
それ以外の場所には問題がないかもしれない、
ということ。
範囲とか、大きさの客観性が
視覚からの情報によって
ごまかされることがある、
ということ。
ずっと昔(たぶんバブルの頃?)、
実家のある街の駅前の高層マンションの販売を
テレビで宣伝されているのを見たことがある。
その時、地元の駅や街がどれほどリッパに、
どれほどその高層マンションが素敵に、
とっても広く紹介されていたか、
を見て、「映像はウソをつける」ということを知った。
オオゴトじゃないとニュースとして
インパクトがない、
というのはわかる。
でも、こういうニュースは、
正しく、より客観的に伝えるべきじゃないかと思う。
もちろん、亡くなった方々の冥福を祈るし、
こうしたことが身近な国で起きたことは
ショックだけれど、
本当のことを見極めたり、
先のことを考えることも大切だと思う。
東日本大震災の時に、
台湾の人たちが日本にしてくれたことも
ありがたいと思う。
でも、そこで大事なのは
募金をすることだけじゃない。
今、台湾に住んでいる日本人の男性が書いた、
この文章が、まさにホントのところだと思う。
日本人のみなさんへ。台南地震へ募金なんかするより、台南人がもっと喜ぶ応援方法を台南在住のぼくは伝えたい
http://maeharakazuhiro.com/taiwan-earthquake-message/
日本人だって、覚えているはず。
東日本大震災が起きて、
原子力発電所の問題があって、
日本から外国人たちが一斉に海外に脱出し、
観光客が減ったことを。
放射能の問題で東北の農作物が売れなくなったことを。
そして、被害に合ってない人たちまでが
自粛といって経済活動をむやみに控えてしまい、
日本経済がさらに低迷したこと。
こういう時に一番大きいのは、
未来の経済被害であって、
今、消費をやめてしまうことや
無意味に行動を控えること。
もし、被害が一部だけのことであれば、
地震活動がおさまっているのであれば、
台湾への旅行を自粛したり、控えたり、
ということをしないこと。
台湾がどんなに素敵な国なのかを
知っている人たちが声を上げること。
そういうのも、復旧支援のカタチだと思う。
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